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塾業界で人手不足が深刻!やりがい搾取はやめないか

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塾業界は人手不足が深刻です。本当に人が集まりません。特に景気が良いときはわざわざ塾業界に就職しようという人が少ないのです。塾業界にいるととてもよく分かるのですが、人材構成がかなりいびつです。30代と40代が辞めてしまうことが多いので、50代と20代が多くなります。

 

その様子を見て若手は思うわけですね、「ここにいたらヤバい。早く転職しよう」。そのため3年離職率も高く、万年人材不足に悩まされます。こうした現状は正社員だけではありません。アルバイトさえも集まらないという状況もあります。アルバイトの学生にも塾業界はブラックだと認識されているようです。

 

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やりがい搾取を行う塾業界

塾業界を辞める人たちが多い理由は上記の記事にも書いているのですが、常見さんの記事にある「やりがい」の問題です。教育業界は子どもたちを教えるということに「やりがい」を見出している人が多いんですね。自分が一生懸命教えた生徒が受験に合格すればそれは嬉しいものです。

しかし、そうした「やりがい」を利用してくるのが塾業界です。先生たちは生徒のために「自主的に」勉強を教えます。日曜日も出てくることがあります。休日の日も出勤することがあります。あくまでも「自主的」です。こうした「やりがい」にお金を払いません。

またそうしたことが当たり前であるという会社の雰囲気を作るのが上手か塾があるんですよね。先に帰りずらい会社ってありますよね。私、アルバイトですよ。先に帰ってもいいですよね。それができない塾があります。あれは困ります。

世の中には「明るく楽しいブラック企業」というものが存在する。

(中略)

「楽しくてやりがいのある仕事、職場(結果として働きすぎてしまう職場)」が作られてしまっている。気づけば「明るく楽しいブラック企業」に踊らされてしまうということもあるのだ

ツラくても「やりがいのある仕事」なら、頑張れるのは本当か?(bizSPA!フレッシュ) - Yahoo!ニュース

これは本当に曲者なんですよ。残って仕事をしていると何となく楽しい雰囲気になることがあるんです。充実感を感じてしまいます。今思えばバカでした。本当にすいません。でも若いときはそれが仕事だと思っていたんですよね。また、最初の塾がそうだったので、それが当然だと思っていました。ああ、あれはブラック企業だったのか…。

こうした現状は塾業界で蔓延していますが、私は3つ目の塾で良い塾に巡り合い、洗脳が解けました。これが普通の会社かと思ったものです。若い時って最初に入った会社が基準になるので、それが普通だと思ってしまうんですよね。残業しないと仕事した気にならないとか、定時に帰るのはおかしいとか変な認識になってしまいます。こうした意識はどこかで変えなければ一生搾取されてしまいます。

会社に「やりがい」を利用されないように気をつける

私の場合、別の塾で私の認識が間違っていることが分かったのですが、「やりがい」搾取をされている方にはもっと早く気付いてほしいものです。先ほどの記事を書いている常見さんは以下のように述べています。

ウェブメディアの特性で「金」か「やりがい」かという煽り気味の二者択一になりがちだ。ただ、よくあるこの手のネットの二者択一というのは愚行にすぎない。ともに大事だ。だから、少しだけ冷静になって、客観視して、バランスをとることが大切なのだ。

ツラくても「やりがいのある仕事」なら、頑張れるのは本当か?(bizSPA!フレッシュ) - Yahoo!ニュース

実は意外と単純なのですが、お金という視点をしっかりと持つ必要があるんですね。自分の労働に対してお金はしっかりと払われているのかと。塾はお金よりも熱意みたいなところがあるので、お金を取らなくても勉強教えることが多いんです。その結果として仕事ばかりになって会社を辞める人が出てくる。

もちろんお金だけでも面白くはないですが、この労働にしっかりとお金は払われているのか、少しでも意識することが必要です。そうすることで「俺は今、やりがい搾取をされているのではないか」と気づくのではないでしょうか。塾業界は「子どものため」と言ってきますか、まずは自分のことを考えないと良い教育はできないわけです。

「やりがい」搾取をやめなければ塾業界に未来はない

こうした「やりがい」搾取は塾業界に多いのですが、これをやめようという動きは少ないです。理由は単純で会社は安く働いてくれるなら、それに越したことはないと考えているからですね。そのためこうした現状は放置されます。しかし、人は集まらない。若手は辞める。結果として授業は良くならない。生徒は減ってしまうと大変な状況なわけです。

「しっかりとお金を払えばよい」となるわけですが、売上も落ちているんですよね。さらに塾ってたくさんあるんです。中身の違いは分かりますか?私はほとんど分からないと思います。そうした中で何で差別化するかと言えば、どうしても金額になってしまいます。安いところに生徒は集まります。

もちろん実績を出している塾は良いんですよ。勝手に人が集まりますから。でも中堅塾はなかなか難しいのが実情です。だから結構塾はつぶれたり、規模を縮小したりしていますよね。あの代ゼミはそうです。

代ゼミが大幅な規模縮小に追い込まれた背景には、私立大学文系学部を中心とした事業方針など、代ゼミ固有の問題はあるものの、日本において入学希望者より募集枠が多い、「大学全入時代」に突入したという環境要因の影響が強いでしょう。浪人生の数は、1990年代前半には20万人を超えていたものの、現在ではその半数を大きく割り込んでいるようです。また、大教室での講義が主流であった代ゼミに対して、インターネット配信型の講義を主とする東進ハイスクールのような新規参入業者の影響も小さくはないでしょう。

なぜ最大手だった代ゼミが無残に?北九州予備校、なぜ全国3位に?「王道」徹底で驚異的成果 | ビジネスジャーナル

こうした現状で手が無いかと言われればそうでもないんですよね。中身での違いって出すのが難しいのですが、一見すると当たり前のことを徹底すると強みにもなるんです。

冒頭で述べた出席に関しては、北九州予備校の学生(北予備生)の基本方針「鉄則の1」に、「必ず授業に出ること」と記されており、15年度の全体の出席率は97%となっています。これだけの出席率を達成するには、かなりのマネジメント体制が構築されていなければならないはずです。
(中略)

 しかし時代は変わり、支払うお金に対して十分なリターンがあるのかをしっかりと見極める傾向が強くなってきています。「出席率が高い」「板書を使った指導」といった北九州予備校の特徴は、特別なことではなく、むしろ当たり前の「王道の中の王道」のようにも思えますが、子供を通わせる親に対しては、非常に説得力のあるアピールになるでしょう。

北九州予備校の事例からわかる、「王道を究めることの重要性」 | ビジネスジャーナル

最終的には中堅塾でも実績を出す方法はあるんですよね。それは中身ではなくて、仕組みで勝負するということです。上記の塾は仕組みを上手にアピールしています。塾で実績を出そうと思ったら、当たり前のことを徹底することがおすすめです。なぜなら大手ですら、動画授業で人手を減らそうとしているわけですから。

こうした仕組みをしっかりアピールして実績を出せばお金も入るわけですから、講師の「やりがい」搾取をする必要はありません。しっかりとお金を払って「やりがい」を見出してもらう。そして先生が辞めない塾を作ること。これは今後の塾業界でとても重要なことです。

まとめ

ここまで塾業界の人手不足の現状と「やりがい」搾取について書いてきました。はっきり言ってこのままではつぶれる塾がさらに増えます。人件費を削減することばかり考えてはダメです。どうやって売上を伸ばして、先生の「やりがい」に答えることができるか。それは塾業界にとってとても重要な課題でしょう。