いつか朝日が昇るまで

30代・40代の働く皆さんに役立つネタを提供しています。

芸能人がボランティア?介護はなぜ更生の道具として使われるのか

f:id:gerge0725:20190707004215j:plain

 

なぜこのようなツイートをしたかと言うと例の闇営業をした芸人たちがボランティアとして介護をするという話が出たからです。

お笑い芸人が所属事務所を通さない「闇営業」で反社会勢力の忘年会に出席していた問題で、大手芸能事務所のワタナベエンターテインメントは4日、謹慎中のお笑いコンビ「ザブングル」の松尾陽介さん(42)と加藤歩さん(44)が7日から約1カ月間、熊本県介護施設で高齢者の介護サポートのボランティアをすると発表した。

「闇営業」のザブングル 熊本の介護施設でボランティア - 毎日新聞

こうしたボランティアを通じで反省を示すという行為はよくあるわけで、何か起こしてしまった芸能人、有名人に利用されている感があります。有名なのはのりぴーですね。でもすぐに辞めてしまいました。

酒井さんは裁判の中で「介護の仕事を勉強していきたい」と語っており、10年1月には当時の創造学園大(群馬県高崎市)に特待生として入学した。

だが、同大は13年に廃校。事務所担当者によると、介護の勉強はこの時点で終了したといい、「以降は女優、歌手を本業とし、それに専念している」という。6月28日に出演した「本格復帰」イベントでも介護については一切触れなかった。

全文表示 | 高知東生・酒井法子に「介護をなめるな」の声 「します」アピールも実態なし : J-CASTニュース

まあ大学がつぶれてしまったからという理由はありますが、裁判でも福祉の勉強を頑張ると言っていたのに、何ということでしょうか。そんなものかと思われても仕方がありません。

かつて舛添氏は「母親の介護経験が政治家転身のきっかけ」と語り、98年には介護体験を綴った『母に襁褓をあてるとき――介護闘いの日々』を上梓。07年には厚生労働大臣に就任した。だが16年6月、母親と同居していた長女夫婦の娘が、実際はほとんど介護をしていなかったことを複数メディアで証言した。

全文表示 | 高知東生・酒井法子に「介護をなめるな」の声 「します」アピールも実態なし : J-CASTニュース

なにかボランティアで介護をするとイメージがいいと理解しているんでしょうね。でもこれだけ介護が利用されてしまうと、悪い影響が出るのではないかと思うのです。

そもそもボランティアって何ですか

皆さんボランティア活動ってどのようなイメージをお持ちですか。あらためでボランティア活動について考えてみると、以下のような定義が出ていました。

誰もが人間らしく豊かに暮らしていける社会を目指し、身近なところでできることを自らすすんで活動することです。

◆自主性・主体性
他から強制されたり、義務としてではなく、自分の意思で行う活動 

◆社会性・連帯性
誰もがいきいきと豊かに暮らしていけるように、お互いに支え合い学びあう活動 

◆無償性・無給性・非営利性
報酬や金銭的な見返りを求めない活動。ただし、出会いや発見、感動、喜びなど、お金では得られない精神的な報酬を得ることができます。

◆創造性・開拓性・先駆性
今、何が必要とされるのかを考えながらよりよい社会を私たちで創る活動 

ボランティアとは何? -川崎市社会福祉協議会-

これを読めばすぐに分かるのですが、自分の意志で行うのがボランティア活動ですよね。事務所に言われて行うのはボランティアではないです。これをボランティアにしたらただの無給労働=ボランティアになってしまいます。

お互いに支え合う活動であり、相手から見返りをもらわない活動であるので、大変すばらしいことだとは思いますが、こうした仕事として働いている人がいる介護を、ボランティアの象徴のように利用することには大変な問題があるのです。

 

 ボランティアに利用されると何が問題か

 

ボランティアに利用されることにどのような問題があるのかというと、ボランティアのように介護が捉えられてしまい、お金をたくさんもらうことが悪いことのように扱わられることです。

介護の仕事は需要がかなりあるのですが、給料は高くありません。結果としてなりても少ないのが現状です。もっとお金を払うべきだと思いますが、ボランティアだと思っている方もいるので、介護にたくさんのお金を払うとならないのです。

ボランティア=介護という認識が進んでいけば、働く人の給料は上がらずなり手がいなくなります。ボランティアですべてをまかなうことはまず不可能です。そのしわ寄せは各家庭に行くことになるのです。

もちろんボランティア活動として介護をすることは否定しませんが、それは特別な活動であり、介護をしっかりと仕事として確立してほしいです。そしてもっと給料を払える仕組みにしてほしいと思います。

 

 

奉仕活動と介護は分けるべき

このような話をすると罪を犯した人たちの奉仕活動が海外でも行われているではないか、という話になるのですが、奉仕活動として道路を掃除することと介護は明確に違います。介護はすでにそこで働いている人がいるのです。

福祉施設での介護と清掃活動とでは性格が異なり、社会奉仕活動と一括りにはできない。清掃活動は物理的に環境へ働きかけて快適な環境を作りだす。これに対して介護は、人が人に対して行う直接的対人援助であり、援助を受ける人の生活の質の向上を目指すものである。したがってまた、要介護者を援助する介護者には、要介護者の立場に立って、生活ニーズを把握し、そのニーズを満たしつつ自立に結びつくように適切に介護する専門的な知識と技術とが求められる。そのために介護福祉士という国家資格が制定されている専門性の高い仕事だ。」
 そして、更に十分ではない就労条件で頑張っている人たちに誇りをもてるような環境を作るべきであり、「介護職の自信と誇りをそぎ、国民にも誤解を与えかねない制度は制定すべきではない」とする。

犯罪者に社会奉仕させること: 教育と社会を考える

こちら元記事の朝日新聞の記事が見つかりませんでしたが、このような考え方が正常だと思います。そもそも資格まで作った仕事に対してボランティアでこと足りるとはならないはずです。保育士も同じですよね。子育てできるからと他の子を預かることはできないですよね。

 

「ボランティア」の誕生と終焉―〈贈与のパラドックス〉の知識社会学―

「ボランティア」の誕生と終焉―〈贈与のパラドックス〉の知識社会学―

 

 

まとめ

介護をボランティアで行うことで反省の意を示すというのは、今後も続きそうなのですが、それで反省するならそもそも罪は犯さないし、仕事をしている人にも失礼だと思うのです。これからも芸能人の介護ボランティアが登場するかもしれませんが、私は常に白い目で見ていこうかと思っております。

 

障害のある子が将来にわたって受けられるサービスのすべて

障害のある子が将来にわたって受けられるサービスのすべて