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大学で学ぶべきことって何?経営に携わって分かったこと

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大学で勉強しても意味がないとか、大学の勉強は社会に役立たないと言われることがあって、大学でも社会に役に立つ学問なるものをやろうとしているところが増えています。その方が企業に受けがいいわけですから、就職率もあがり、結果受験生も増えて、大学としてもうれしいわけです。

 

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そうした大学のやり方を否定するつもりはありません。理系の大学であれば、大学で学んだプログラミングの知識を会社で生かすというのも普通に行われていますし、私たちの会社でも新卒を雇って即戦力で働いてもらっています。

でも皆さんが仕事に直接つながる勉強をしているわけではありません。仕事につながる勉強をしたいなら専門学校に行った方が近道です。しかし、皆さんが選んだのは大学です。その大学の学びは直接仕事にはつながらないかもしれませんが、仕事をするもっとも大切な基礎になると思っています。そうした基礎ができていれば、どんな仕事でもできると思うのです。

大学で学んでほしいこととは

私が大学で学んでほしいと考えているのは以下の3つです。そんなに偉そうに言える立場ではありませんが、経営や採用にも携わる中で、「これは大切だな」と思えるものをあげてみました。参考にしてみて下さい。

1.本の読み方

私は理系の大学に行っていたのですが、大学院は文系に行きました。政治学や哲学に興味を持ったというのがその理由なのですが、総合大学ではなかったので、指導を受けたわけではなく独学でした。それが修士課程や博士課程で苦労する原因になったのだとは思うのですが、大学院に行ったときに学生と一緒に勉強して、まず気づいたのが「俺、何も本を読めてないな」と思ったことです。

本を読むというのは字を読むということではありません。中身を理解するということです。実は情報量が多い暑い本の方が読みやすいんです。説明が詳しく書いてあるから。しかし、新書はどうでしょうか。細かい説明は省略されています。

そしてそこに書かれていることは本当に正しいのでしょうか。そこに書かれている内容が正しいという前提なら、新書は簡単に読むことができます。しかし、批判的に読もうと思えば、その新書が対象とするものに対して、知識を身につけている必要があります。

知識を身につけるためには勉強が必要です。本を読むって勉強していないと読めないんだなと本当に実感したんです。日本語であってもそうなのですから、英語で読むとそれは顕著です。英語を直訳すると意味が通じないことはよくあります。でも中身を理解していると、英訳も上手になるのです。本を読むって実は難しいんです。ぜひ大学生の間にしっかりと本が読めるようになってください。

2.物事の味方・考え方

「研究は先行研究よりも1ミリでも先に進んでいなければ意味がない」と言われ、そのためには物事を批判的に見ろと言われました。ただ最近話題になった日本史の人のように批判的に見るというのはただ逆を言えばいいということではなくて、その批判的な見方を証明しなければなりません。

そうでなければ「それ、あなたの意見だよね」と言われるだけです。それでは研究と言えません。先行研究が違うのであれば、それを実証し、他の研究者に認められる必要があります。

一方、ビジネスも同じです。大企業と同じことをやっていては中小企業やベンチャー企業が勝てるわけがありません。いかに違うことをするか、そしてその道筋を論理立てて考えることができるか、そしてそれが上手く行くということを数字を用いて考える必要も出てきます。

私はほとんどビジネスには関わったことがなかったのですが、経営に携わるようになって、「あれ、これ研究と同じじゃねえ」と思ったんですよね。そう思ったら大学院で研究したことって無駄ではなかったなと思えたんです。そしてそれはビジネスにい下線るんですね。

 

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 あと研究をしていた時にどの立場でこの本を読むかという訓練も受けたんですね。リベラリストならこう読む、リアリストならこう読むという感じです。そしてあなたは今、どの立場にいるのか、リアリスト、リベラリスト、さてあなたの立ち位置は?

それってものを考える時にとても重要で、一貫性を保つためにも必要なことなんですよね。問題によってコロコロ言っていることが変わる人って、この自分の立ち位置が定まっていない人なんです。この自分の立ち位置を定めることはビジネスの世界でもとても重要です。

A、B、C、そしてあなたの提供するサービスDがあって、これらがどう違うのかって説明を求められることってたくさんあります。細かいサービス内容の違いを説明してもほとんど分からないし、差がないんですよ。

でもこのA、B、C、Dをしっかりと位置付けることができると、とても分かりやすくなるんです。Aはこういう方向、BやCはこっち、それに対して私たちのサービスDはこういう立場なんです。その前提を説明したうえで細かい違いを説明してあげる。

なるほどそういうことかと相手も納得してくれます。これは本当に重要なことだと思いますし、他の会社のサービスとの差別化にもなります。中小企業は金がないので、頭を使わないとね。

3.文章の書き方

これはあげるのを迷いました。なぜなら自分の文章をうまいと思っていないからです。でも長い文章、感想文ではなく、論文って大学で初めて書く人が多いのではないでしょうか。最近では卒論がない大学も増えてきていますが、個人的には卒論は書くべきだと思います。

自分の書いた文章を大学の先生が見てくれる、大学院の先輩が見てくれる、友達が見てくれる、そんなことってこれからほとんどないですし、そうした機会が来た時に、「なんだこの文章は!!」と言われないためにも卒論は必要です。

自分では分かっていることでも、相手には分からないことってたくさんあります。どこをしっかりと説明しないといけないか、そうした書き方も勉強になります。ぜひ文章の書き方も大学で学んでください。

勉強をしたことがないと教えるのが難しい

大学に行っていなくてもいいのですが、やはり勉強をしたことがないといろいろなことを教えることが難しいと思うことが多いです。私は上の3つを訓練されていて、学部卒で全て身につけているということは少ないのですが、ただこの話をすると納得してくれる人は多いんですよね。

ただそういう人は大学で勉強をしていた人です。勉強をしたことがないような人だと、なかなか難しいです。どこから教えてあげたら良いのかといつも悩んでしまいます。自分のところの社員なら毎日勉強しても良いですが、他の会社の社員だとなかなか難しいですね。

 

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 まとめ

私よりも大変優秀な学生の方もいて、「こんなのすでにできている」というかもいるかもしれません。そういう方はそれを続けていただければよいのですが、中には一番行きたい大学に行けなくて、ちょっと目標を見失っている人もいるでしょう。大学ってゴールデンウィークを明けると人が少なくなるんです。みんなどこかに行ってしまうのかな(笑)。

そうならないためにもこんなことを書いてしました。大学の素晴らしい所ってどんな大学でも必ず素晴らしい先生がいるということです。そうした先生を早く見つけて、私があげた3つのことをぜひ身につけてください。皆さんが私なんかよりも優れた人間になって、社会で活躍してくれることを祈っています

 

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