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出版業界の今後の課題は?出版業界の人達と仕事をしてみて思うこと

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皆さんは出版業界の人とお仕事をしたことがありますか。もしかしたらこれを読んでいる方が出版業界の方かもしれません。私自身は問題集を作ったり、本を出版したりで、何かと出版社との付き合いもありました。学術書も共著ですが出したことがあります。

今はキンドル本などがあるので、本を出すということそのものは簡単になってきました。しかし、紙の本を出すのは思った以上に難しいものです。私自身出版業界と何かと縁がありますし、本を出したいと思っているブロガーの方もいるかもしれないので、自分が知っている限りのことを書きたいと思います。

 

本が売れない!!出版業界の事情

皆さん、今さらかもしれないですが、本は売れません。基本的に雑誌も書籍も週刊誌も右肩下がりです

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【書籍】
1996年をピークに長期低落傾向が続いているが、雑誌と比較すると減少幅は緩やかだ。「ハリー・ポッター」シリーズ(静山社)などベストセラー商品の有無によって年間の販売実績の変動は大きい。近年は、広告宣伝等のプロモーションを強化した書籍が売り伸ばす傾向が強まっており、なかでも自己啓発書や生き方本、児童書などは毎年手堅く売れている。
【月刊誌】
月刊誌・週刊誌ともに1997年をピークに、以降20年連続のマイナス。17年は雑誌全体で初めて二桁減を記録した。休刊点数が創刊点数を上回り、総銘柄数は11年連続で減少。定期誌はほぼすべてのジャンルがマイナス。グッズ付録つき雑誌や人気アイドルが登場した号など、単号売れの傾向が顕著となっている。
【週刊誌】
インターネットやスマホの普及で情報を得るスピードが格段に速くなり、速報性を重視した週刊誌は厳しい。前年スクープを連発し好調だった綜合週刊誌も17年は大きく落ち込んだ。発行部数は各誌漸減している。

https://www.ajpea.or.jp/statistics/

コミックも販売部数が落ちてきており、あの週刊少年ジャンプもかなり苦戦しています。

『少年ジャンプ』200万部割れの深層

文庫本は見るも無残な結果になっており、こんな状態で出版業界は悲観しかありません。

 

新人が出版するのは至難の業

こうした状況なので、新人が出版するのは至難の業です。まず売れる確証がなければ本は出しません。だいたい3000部ぐらい売れる作家でないと厳しいです。そうしたコミュニティーを持っていれば本を出せる可能性はあります。

売れる本を出版社は出したいわけですから、どうしても同じような人が同じような本を出し続けることになってしまいます。野村監督の本、自分は好きですけど多すぎ。あと1冊当たると次の本も出しやすいです。新井紀子さんが本を出せるのは以下の本が当たったからです。

 

それで最近出た本が以下のものです。著者は1冊目勝負なんですよね。1冊目が売れないと2冊目がかなり厳しいといえます。

 

AIに負けない子どもを育てる

AIに負けない子どもを育てる

 

自分の場合は面白い担当の人で、すぐに本を出すことが決まりました。そういうことはほぼないとのことです。出版業界のほとんどの方から言われました(笑)。

売れる本=良い本ではない

それで先ほども書きましたけど、売れる本を出すのが出版社の仕事になってくると、売れる本が必ずしもいい本ではなくなるんですよね。いい本を世の中に出すということが難しくなってしまうのです。

もちろんそんな出版社ばかりではありません。私も本を出せましたし、良い本を世の中に出したいという人はいます。でもかなり少なくなっているのではないでしょうか。自分がいろいろな出版社の方に聞いた印象です。

これから出版業界はどうなっていくのだろうか

本が読まれない時代に出版業界はどうなるのでしょうか。これからは電子書籍だといっても、電子書籍にすれば読まれるという簡単な問題ではありません。ちなみに自分は紙の方が好きです。

 

www.gerge0725.work

 そうした中で意見交換をしていると、もはや本は高級な趣味になっていくのではないかという話が出てくるんですよね。美術やクラシックみたいな感じなのでしょうか。そうすると本1冊の値段は跳ね上がるでしょう。

そうすると図書館を利用したり、入場料を取る本屋が増えてくるのかもしれません。業界の人達と話していると、本を読んでもらうの前に本を手に取ってもらうことが重要だと言います。

つまり手に取ってくれないのです。まず手に取ってもらう工夫をすることが大切になります。あとはSNSやメディアですね。そうした情報発信に力をいれているメディアもいくつかあります。「テレビに出ましょう」と言ってくるメディアもありますよ。

出版社もただ手をこまねいて見ているだけではありません。しかし有効な手は未だに打てていないようです。そのため他業種に事業を展開している出版社もあります。

まとめ

簡単ではありますが、出版業界の話を書きました。本を出すということは書き手としては大変なことですが、出すことよりも売ることの方がさらに大変です。今後、出版業界はどうなるのでしょうか。自分は心配でなりません。でも頑張ってほしい。そう願っています。

 

noteも始めました。いろいろなタイプの方に役立つ生存戦略不定期に書いていますので、ぜひお読み下さい。

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