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グレーゾーンを認定することが目的になってない?対処法を示せない学校

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グレーゾーンというのをご存知でしょうか。今、小学生に対して検査を行い、グレーゾーンかどうかの判定を下しています。それを学校側に保護者の方に進めることも多いのですが、結局グレーゾーンだと分かったとしても、何か対処してくれている様子がないのです。この記事ではグレーゾーンについての話とグレーゾーンを巡って私が見聞きした話をまとめます。

グレーゾーンとは何か

そもそもグレーゾーンとは何でしょうか。以下のQ&Aのやり取りが分かりやすいので紹介します。

Q.「発達障害グレーゾーン」とは。発達障害の人との違いは。

吉野さん「簡単に言うと、発達障害の診断基準の条件を満たさないものの、特徴を持っている人の状態が『発達障害のグレーゾーン』です。基本的には、発達障害の人と特性(症状)は同じです。発達障害と一口に言っても、医学的には細かく病名が区別されています。

発達障害の診断基準は、それぞれ異なります。基準となる症状が複数並べられており、それらの特性がいくつ該当するかということに加えて、複数の環境で症状が出るか、大人への成長期から特性が見られたか、どのくらい継続しているか、生活にどのくらい支障をきたしているかなどから総合的に診断されます」

Q.医療機関では「あなたは発達障害グレーゾーンです」と診断するのですか。

吉野さん「『あなたはグレーゾーンです』と診断されるわけではありません。医師からは『あなたは発達障害とまでは言えませんが、一部その特徴があるグレーゾーンですね』と口頭で説明されることが多いと思います」

Q.なぜ、グレーゾーンの人が生まれるのですか。

吉野さん「そもそも、発達障害は、得意能力と不得意能力の差が極端でアンバランスな状態です。あることは問題なくできるのに、別のことになると通常の『苦手』というレベルではなく、『どう頑張っても難しいこと』が混在しています。近年では、発達障害という言い方ではなく『発達凸凹(でこぼこ)』という言い方が広まっています。

誰にでも得意・不得意があるように、発達障害との線引きはとても難しいです。そのため、近年では、発達障害の診断基準に『日常生活への適応に問題があるかどうか』という観点が追加されました。

忘れっぽい、空気が読めない、怒りっぽい、ミスをよくするなど発達障害とおぼしき症状が少しあっても、診断基準を満たさず、日常生活に極端な不都合がなく、通常の学級(クラス)や会社でやっていける範囲だと判断されれば、グレーゾーンとなります」

気付かないことも多い「発達障害グレーゾーン」とは? 周囲はどのように接するべき?(オトナンサー) - Yahoo!ニュース

グレーゾーンと言われる方は10%~20%いると言われていますので、1クラスに5人~10人ぐらいいる可能性が高いです。つまり、グレーゾーンと言われる子たちがクラスにいることは珍しいことではないわけです。

グレーゾーンだと分かったとして学校側は何をしてくれるのか

学校が検査を勧めるという話をよく聞いていて、その理由は学校側がグレーゾーンかどうかを把握して、指導方法を考えるのだと思っていたのですが、何か指導をしてくれているという話を聞いていません。せいぜい注意をしているぐらいでしょう。

これらは私が聞いたことですので、もっとしっかりと指導をしている学校もあるかもしれません。しかし、私が教えている教室に来ている子たちの話を聞くと、そうはなっていないようです。

テストの点数が悪い、何事も続かない、問題行動ばかりしている、といった子どもがいる。そこで知能検査を受けてみる。そして、もし知的に障害があるということが分かれば、「そうだったのか。それなら特別な配慮が必要だ」と周囲も納得するかもしれません。
しかし、一度「知的には問題ない」と判定されてしまえば、それは〝怠けているだけだ〟、〝性格の問題だ〟、〝育て方が悪いのでは〟、と捉えられてしまうのです。そこで一層、子どもへ厳しく指導したり、親を責めたりしてしまう。その結果、子どもはうつ病を発症したり、パーソナリティ障害などと誤診されたりするのです。

 

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上記の本はグレーゾーンだと言われた子どもたちへの支援の必要性を唱えていますが、私もその通りだと思います。

グレーゾーン判定するだけでは意味はない

グレーゾーンというのは支援をしなくていいという意味ではありません。その子に合った支援の方法を考えなければなりません。そうでなければ検査などしても無意味です。しかし、実際問題として学校のクラスの人数は多すぎます。あの人数で指導するのは難しいでしょう。

そうした現状も踏まえて、国はしっかりと対策を考えないけないのではないでしょうか。個々の先生の問題としてではなく、教育の問題としてしっかりと考えてほしい。切にそう思います。

 

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