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大学入試共通テストで記述式も中止!!大学入試改革は振り出しに戻る

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 またまた文部科学省が中止の決定を下しました。今回の中止は記述式問題の中止です。英語に引き続いてまたも大失態ですね。しかもこれは以前から分かっていたことなのですが、それが今になって中止とはいったい何を考えているのかという印象です。

2020年度から始まる大学入学共通テストで導入される国語と数学の記述式問題について、文部科学省は、来週にも実施の見送りを表明する方針を固めた。複数の関係者が明らかにした。採点者の質の確保や自己採点の不一致率の高さなどが課題となっており、現状のままでは実施できないと判断した。

国・数の記述式見送り、文科省が表明へ 大学共通テスト(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

 

www.gerge0725.work

 

 

そもそも何で記述式の導入なの?

記述式の問題そのものは否定しません。しかし、その導入の理由のひとつがマークシートでは本当の実力は測れないというものです。マークシートはまぐれあたりがあるから、公平ではないというわけですが、テストという意味ではこれほど公平なものではありません。

また、今回の件について言えば、採点者の問題があります。採点を民間委託にするわけですから、試験が実施される前から民間の業者が答えを知ることになります。もしその方に受験生がいたら…。そんなこともないとは言えませんよね。

大学入試に詳しい東京大学南風原朝和名誉教授は「試験の教材を販売する教育産業の関連会社が、試験実施前に問題や正答を知ることになれば極めて異例だ。問題の漏えいにとどまらず、採点しやすさを優先に基準が改変されることなど懸念がある」と指摘しています。

記述式問題 事業者が事前に正答例把握 大学入学共通テスト | 注目記事 | NHK政治マガジン

こうした問題は今になって分かったわけではありませんよね。以前から指摘されていたわけですから、なぜその時に中止を決定しなかったのか理解できません。いつ試験があると思っているのでしょうか。もうすぐですよ。

今の受験生は記述式の対策もしているはずです。その対策の時間も意味が無くなってしまいます。もちろん、勉強なので、他の大学を受ける時に役に立つはずですが、それでも戸惑っている受験生は多いでしょう。

記述式に関しては多くの人が幻想を抱いていますが、記述式にすれば難問になるというわけでもありませんし、記述式は学校側が答えて欲しい解答というのがあって、それが反映された出題になります。

大学入学共通テストは多くの人が受けるテストですよね。そうするとどうなるかというと、採点しやすい、答えやすい記述問題が出題されるようになります。答えやすい記述問題を出題するならば、マークシートで十分事足りますよね。

 

2次試験で記述式を出題すれば済むこと

Q.5:マークシートで本当の能力が測られる時代ではないことを認識すべき。(議員)

 まず、国公立大学に限れば82大学の中で81大学が2次試験に記述式、しかも共通テストよりもはるかに質の良い論述式の問題を出題しています。一方で、センター試験のみで合否を判断する大学も少なくないのは事実です。そのような大学は、本来2次試験などの個別試験で記述式の問題を出題した方がよい「できない大学」です。もしも、「できない大学」のために共通テストに記述式を導入するのなら、きちんとした論述型のものを実施しなければ意味がありません。もちろんそれには実施可能かという問題がつねに存在します。今の共通テストの記述式では役に立ちません。

 一方、「できる大学」には何のメリットもありません。それよりも質の良い試験を実施しているのですから。メリットはなく、公平性などのデメリットだけがある試験を押しつけることになります。

「共通テスト記述式導入反対論」への難癖はここがおかしい。センター試験も知らずに政策決定する愚 - ライブドアニュース

なぜわざわざ共通テストで記述式をしなければならないのでしょうか。しかも、それは条件付きで記述力を測るテストにはなっていません。図表の読み取りにしても「記述する」というだけで、ただの処理能力を測るテストになっています。

記述問題は学校の特色が出ます。例えば小論文はその学校が取りたい学生を選択するために出題するわけですから、大学の特色が出ます。そしてそれは学力とはまた違ったものです。しかし、それは大学が決めていることなので、良いとは思いませんが、理解はできます。

しかし大学共通テストはほとんどの受験生が受けるものですから、採点がまともにできない状態で、ほとんど意味のない記述式問題にこだわる意味が分かりません。

 

記述式は家庭の力が出てしまう

記述式の問題は残念ながら家庭の力が出てしまいまいます。中学受験の上位校は記述問題ばかりです。文章を書かせると育った環境によって書く文章は違ってきます。だからと言って諦めるわけではないですが、不利になるのは確かです。

それに比べてマークシートは公平であり、勉強しさえすれば点数が取れます。「それがダメだ。テクニック変調だ」という人がいて、今回の改革にも結び付いたようですが、むしろこれまで育ってきた環境を前面化してどうするのか?と思うわけです。

各大学が2次試験で行うのはまだ分かります。しかし、大学入学共通テストはそうではないのです。私自身もそんなに育ちが良い方ではないので、書くのは得意ではありません。ある程度訓練すれば書けるようになりますが、それでも時間はかかります。

先ほども述べましたが、記述にすれば能力が正確な測れるというのも安直な考えで、それで表現力は測れるかもしれませんが、それもまた能力の一面でしかありません。もうちょっと文科省は考えた方が良いのではないでしょうか。彼らがやることは無駄なことばかりですね、本当に。

 

まとめ

ついに記述式も中止されてしまいました。でもこれはまだ存続していて、次の年にはやるのでしょうか。もう一回振出しに戻した方が良いのではないですか?というか試験問題弄ることが改革だという思考から脱しないとダメではないですか?

私は改革するなら義務教育の方だと思いますよ。そこにお金をかけて、人をかけないといかんです。今の小学校の現場はかなり大変です。そういうことに早く気付いてほしいと思います。

 

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