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非効率な仕事にも意味がある!古くて非効率な製法のビジネスモデル

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「仕事を効率的に行いましょう!!」

こんな言葉を聞いたことがありますよね。確かに仕事を効率化したほうがビジネスはうまくいくかもしれません。何でも効率化。でもそれで仕事は面白いですか?仕事の面白さって非効率なところに隠れていると思うのです。

もちろん効率化したほうがいい仕事があります。それはやっても面白くない仕事。文字の入力などは面白くないわけですから、コンピュータでやった方が楽です。伝票の整理も機械でできるのならやってもらいたい。でも非効率だから面白いし意味があるという仕事もあります。

例えば私がしている教育。これはタブレットやパソコンで行うことも可能です。自分で学習することで成績が上がる子もいます。でも面白くないですよね。先生とのやり取りで気づきもあります。ただ成績を上げるだけが教育ではありません。人件費をかけなければビジネスとしては効率的です。そのため塾業界はこぞってタブレットを導入しています。建前としては生徒の成績向上のためなのですが、実際は人件費削減、人手不足なので、人を雇わなくて良くなるなどのメリットを考えているのです。

ビジネス的には効率化するのは正しいとは思うのですが、教育をする側としては非効率こそ意味がある。もし効率化するならそもそも教室で授業する必要なんてありません。しかし、ビジネスなので、この非効率にしっかりと付加価値をつけてお金を払ってもらう必要があります。そうした工夫を私はしています。

非効率にこだわる木村石鹸工業

非効率に意味を見出して成功している会社もあります。非効率をしっかりとビジネスの中に位置づけ、それで成功している会社です。それが木村石鹸工業です。

木村石鹸では、今もなお、職人が手作業で「釜焚き」によって石鹸の製造を行っています。

鹸化の具合は、油脂の種類、年間の気候、気温、湿度などさまざまな状況によって微妙な変化があるため、毎回同じようには製造ができません。なので、当社の職人は視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をフル動員しています。アルカリの強弱は、製造中の石鹸を自らの舌で舐めて判断したりもするのです。

この製造方法は、職人の経験と勘が大きなウェイトを占めている、ある意味「非効率」なものではあります。しかし、私たちは、この製造プロセスは極めて大切なものとして考えており、こうした製造ノウハウを今後もきちんと伝えて守っていきたいと考えています。

www.kimurasoap.co.jp

こうしたやり方は非効率ですよね。最近ではAIが出てきており、職人の勘についてもコンピュータが代替するような形になっています。それは世界的な流れになっている中で、こうしたやり方を貫いているのです。その理由は何なのでしょうか。

非効率に楽しく仕事をする

フォーブスの3月号に次のようなインタビューが載っていました。私はフォーブスという雑誌が好きで毎月買っているのですが、そこには面白いビジネスのヒントがたくさん載っています。私は中小企業の役員ですから、自分たちのビジネスに生かせるやり方を常に探しています。フォーブスが一番面白いんですよね。話が脱線しましたが、そのインタビューは以下のものでした。

「木村石鹸では非効率を大切にしているようですね」。筆者がこう言うと、木村は考えながら答えた。「効率を追求しても生産性が高まるわけではありません。非効率を省いた先に何があるのか?非効率を省くと、仕事が義務になってしまう。楽しむ、創造的な余地がなくなってしまうと思うんです」。

(フォーブス2019年3月号、38頁)

「なるほど!」と思いました。確かに効率化を突き詰めると結局働く人は誰でもいいんですよね。前にある経営者に「会社はバスと一緒。社員は乗客。誰がバスに乗ってもバスは動くのと同じように、会社も誰が働いていても同じように経営されていかなければならない。」と言われたことがあります。これぞまさに経営なのかもしれないですが、そこに働く人たちの姿はありません。働いている人たちは楽しくないのです。

スーパー経営者であれば自分だけが創造者であればいいでしょう。社員は経営者の理想を実現するだけ。私のようなたいしたことがない人間は社員に助けてもらわなければ新しいことができません。

社員は別に会社に来なくても良い。いわゆるリモートワークなのですが、一緒にご飯を食べたり、無駄話をしたりなど非効率なことをすることで新しいアイディアも生まれてきます。「よし、今から新しいビジネスモデルを考えるぞ」「今から新しい事業を始めるぞ」と気合を入れてもなかなか思いつきません。

ふとした日常の中で「これ面白くない?」といったものからビジネスはスタートするのではないでしょうか。特に私たちのような中小企業は金も人もありません。そこでアイディア勝負です。そうしたアイディアが出てくる非効率な場を残しておく。そうしたことが実は大切ではないと思うこのごろです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。効率化すべきことは効率化すべきです。しかし、遊びの部分、つまり非効率な部分がビジネスには必要です。少なくとも私はそう思います。そこで生まれたアイディアを使って、大企業に挑んでいく。とてもかっこいいことを言っていますが、別にまだ勝てていません(笑)。やっとスタートした感じです。これから非効率を有効活用して頑張っていきます。

 

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