いつか朝日が昇るまで

子育て、受験~ビジネス、夫婦関係まで日々考えたことなどを紹介するブログです。みなさんのこれからの人生のヒントになればと思います。

MENU

ワークライフバランスを実現するには他人のワークライフバランスも受け入れる必要がある

f:id:gerge0725:20170708232056j:plain

ワークライフバランスの議論、働き方改革のなかでさんざんなされてきました。ワークライフバランスを考えるうえで、個人だけでは限界があります。また企業努力だけでも限界があるのです。

 1つ目の効率化については日本でも、デンマークほどではないにせよ、力を入れる企業が増えつつある。が、2つ目の社会構造の転換についてはほとんど進んでいない。「消費者が高いサービスを求めた状態のまま、表面的に労働時間だけを短縮しようとしてもそれは無理な相談」(山田氏)だ。

(省略)

「おもてなしの精神に代表されるように、顧客に特別な無償サービスをしたり、同僚を進んでサポートしたりすることが美徳とされる社会。その結果、周囲からの無言の圧力もあって自分に任されている仕事以上の労力を提供し、次第に仕事の範囲が広がってしまう人が多いのだろう。『ここまではワーク、ここからはライフ』と割り切って働ける職場が少ない」(前出の産業医の小橋氏)

 

business.nikkei.com

企業努力で効率化されたとしても社会構造の転換は簡単にできるものではありません。しかし、この社会構造の転換こそとても重要な要素だとのことです。これは確かにその通りだと思います。それで、先ほどの言葉なのですが、ワークライフバランスを取るためには、相手のワークライフバランスも尊重する必要があるのです。

なるほどと思いました。みんながワークライフバランスを考えればサービスの質は落ちる可能性があります。土日、お店は休む可能性があります。24時間営業もなくなるかもしれません。自分たちは休みは増えてほしいけど他の人が休むのは許せないとなれば、ワークライフバランスが実現した社会にはならないでしょう。

実はこうした他人の生活の尊重って日本社会は難しいのではないかと思うのです。例えば保育園の問題。「子どもの声がうるさいから」と反対運動が起こることがあり、保育園そのものを建設することが難しいこともあります。子供手当は「ばらまき」批判の下でなくなってしまいました。

最近ではこんな問題もあります。

住民側は「亡くなった人が出ていくのを見たくない」「落ち着いて生活できない」など、死を前提とする計画に拒否感を示す。

headlines.yahoo.co.jp

正直衝撃を受けましたが、死というものが日常から乖離してしまっているのかもしれませんが、他人の生活に思いを馳せることが無いのかもしれないです。

 【死生学に詳しい関西学院大人間福祉学部、藤井美和教授の話】 反対運動の背景には、元気に生きることだけを大切にして、老いや病気を遠ざける価値観の広がりがあるのではないか。病院や施設で亡くなる人が増えたことで、死は見えないもの、怖いものに変わった。突然日常に戻ってくると、受け入れ難く感じるのだろう。核家族が移り住んで始まり、死が身近になかったニュータウンという町の特性もある。一方で、どう人生を締めくくるかは生きている間の最大の仕事。死を自分の問題として考えてほしい。

 

headlines.yahoo.co.jp

ワークライフバランスと同じですね。人の生活を自分のこととして受け入れることは難しくなっているのか、それとも以前からそういうことを受け入れない社会なのか。以前読んだ本で日本社会の「内」と「外」について書いてありましたが、「内」の人に対してはやさしいわけです。葬式なんかも手伝ったりします。他人のことを自分のことのように思いやっているわけです。ところが「外」の世界についてはとても冷たい。見知らぬ他人の生活について受け入れる必要がないと思う可能性はあります。

役場といえば、最も安定的な収入が得られる村一番の大企業であり、村を出た若者がUターンできる唯一の仕事。何年かに1名という、その採用枠をよそ者の私が奪ってしまったことで、役場の同僚や一部の村民から拒絶されるようになったんです。

あいさつをしても返事がなかったり、「あのコ、京都で借金をつくって村に逃げてきた」とか「女癖が悪い」とか根も葉もない噂まで広められて…。

私の悩みを優しく聞いてくれていた人も、地区の役員が集まる集会の場では「コイツ、この村から出ていきたいらしい」なんて平気で裏切るし、もう人間不信に陥りましたよ。

そのうち酒盛りにも誘われなくなって村で孤立し、役場も退職。京都に戻らざるを得ない状況となりました。二度と田舎暮らしをしようなんて思いません。

wpb.shueisha.co.jp

これは日本の話です。日本社会が変わる可能性は少ないです。結果としてワークライフバランスが実現する社会も難しいのかなと思います。少なくとも自分は他人の生活が自分以上に尊重される社会になってほしいなと思います。

 

スポンサードリンク