いつか朝日が昇るまで

30代・40代の働く皆さんに役立つネタを提供しています。

70歳で積み上げたものがない?ある高齢者の話

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以下の記事読みまして私も思い出しました。70歳男性のことです。この方、元旅行会社の方で社長までやられた方でした。その後はいろいろな会社で役員待遇で働いていましたが、なぜか私たちの教育事業に興味を持ったらしく、「俺を雇え。金引っ張って来るぞ」と売り込んできたわけです。

  

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最後決めるのは社長。「どうしようかねえ」と言っていたところ、前職は辞めて来てしまったのです。押し掛け女房か(笑)。私はよく知らない人でしたが、社長は知っている人なのでそのまま来てもらうことにしました。

最初は調子良かったんですよ。「俺、すごいから」と言っていて、「俺が来たからもう大丈夫だ」だったわけです。でも業種が違うわけですよ。そんなに簡単に仕事取れません。お金なんてもっと取れません。

だんだん元気が無くなってきて

「俺には積み上げたものがない。みんながうらやましい」

と言うようになりました。

「昔は酒が飲めれば仕事が取れた」

「俺は感性だけで仕事をしたからダメだった」

と愚痴しか出なくなり、仕事が無いわけなのでただ出社しているだけの状態になりました。そんなことが健全であるはずがありません。解雇する(正確に言えば業務委託契約を解除する)ことにしました。これは雇った方も悪いわけですが(勝手に来てしまったので雇ったという感覚もありませんが)、やはり自分のことを大きく見せてもいずれボロが出るのだなあということです。

世の中には口だけでも、感性だけでも仕事になる場合があります。またバブル期など、むしろ酒が飲める、愛想がいいという能力の方が評価される時代もあったかもしれません。実際にこの方は社長にまで抜擢されたわけですから、そうした時代にマッチした人材であったのでしょう。

しかし、この平成も終わる時代になると、口だけで仕事を取るというのはなかなか難しく、しかも業種が違えばなおさら厳しいのかもしれません。しかし、私たちの会社がこの方を使いきれなかっただけで、他の会社に行けばしっかりと自分の仕事があるのです。実際に私たちの会社を辞めた後に、他の会社で役員として働いていますので、私たちがダメだという評価が正しいのでしょう。

年上の人を使うことの難しさ

あともうひとつ気づいたのは年上の人を使うことの難しさですね。これから70歳を超えた人が増えてきて、「シルバー人材」として活躍の場も広がってくるはずです。私たちが雇ったこの方は最初の威勢の良さが無くなり、大変素直なご老人に変貌されましたが、自らの人生に自信がある、やってきたことに誇りがある人に「こうして下さい」ということを言うのはなかなか難しいことです。

60歳ぐらいの人も雇ったことがあるのですが、この方はまさにこのタイプで「大企業ではこんなことはしない」と常に言っていました。それで役に立てばいいのですが、いっさいに役に立ちません。また、ベンチャーと大企業が同じことをやってもできるわけがないし、大企業に勝てるわけがありません。そうしたことは理解できないようです。まあ仕方がないことですが。

現在、私は42歳なので、採用する社員はほとんど年下なわけで「できなくても仕方がない」と思って指導しています。それは教育に通ずることのなので何も文句はありません。ただ信頼できる人材を取りたいというだけです。しかし、自分よりも先輩に対しては、「10歳、20歳も上なのになぜできないのか」と思ってしまうのです。これはたぶん自分の至らなさなのですが、これからシルバー人材の活用が叫ばれる中で、どうしたものかと考えているところです。

まとめ

人間長く生きていれば積み上げてきたものがないということはありません。どこかで何かやってきているはずです。ただそれに気づいてないのかなと思います。あとその力を生かす適切な場所を見つけることがとても重要です。残念ながら私たちは70歳のこの方に活躍の場を与えることはできませんでしたが、「積み上げたものがない」と嘆かずに最後まで生きてほしいし、自分はそうありたいと思っています。もっとも「自分はすごい」と口だけの人とは付き合いたくありませんが。

 

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