すき家でストをしようという呼びかけがツイッターを中心に広がっているようです。実際にこれが行われるかどうかも分からず,また労働組合に入っていない人たちがストをすると訴えられる危険もあるので止めるべきだいう意見もあります。さらにそもそも悪質な煽りであるという情報もあります。
ブラック企業へのカウンターパンチ ストライキ!(佐々木亮) - 個人 - Yahoo!ニュース
私は大学生の時からバイトをしており,一回も正社員になったことがありません(まもなく40歳…)。ですからバイト歴20年になります。それで今回はこの問題に関して感じたことを昨日にツイートを中心にまとめたいと思います。
まずこれらの問題を目にして昨日以下のようなツイートをしました。
昔のコンビニ深夜は一人が当たり前だったけど、今はどうなんだろう
— としぞう@弱小役員&はてなブロガー (@Gerge0725) 2014年5月23日
すき家でワンオペが問題になっていましたが,コンビニって昔は1人で深夜やっていましたよね?ただすき家のワンオペはコンビニの比ではないでしょう。しかし,私が働いていたコンビニは関越道のインターの近くだったのでスキーシーズンは時に地獄のような労働環境になりました。
「これ一人では無理だろ」と思いましたが,オーナーは「忙しくなったら俺を呼んでくれ!!」と言って終了。いやいやあなた寝てるでしょう(笑)。それにいつ忙しくなるかなんて分からんでしょ。店内が混んでいるのに電話なんてする暇はないでしょ。
それで早朝くり返される会話は
(オーナー)「混んでた??」
(私)「かなり混みましたよ」
(オーナー)「混んでたら呼んでくれればいいのに」
(私)「…」
コンビニだってこういう時があるのですから,すき家のバイトはさらに過酷な模様です。日経の記事に実際にアルバイトをしている人の労働時間が載っていました。
確かにこれが実態ではバイトは来ないだろうな→消える明かり 「すき家」、バイト反乱で営業不能 :日本経済新聞 http://t.co/4fuoMOktzm pic.twitter.com/TWN8tDoiUX
— としぞう@弱小役員&はてなブロガー (@Gerge0725) 2014年5月23日
それでそんなところ辞めて他のバイトをすればいいのではないかという意見もあるわけですが,上記の記事に登場する方のようにアルバイトで生活をしている人間にとっては,バイトを辞めて他のバイトを探す期間の無給状態はかなり厳しいんですね。
バイトの場合、失業手当がないからフルで働いているとそこのバイトを辞めて別のバイトを探すとなると、その期間、無給になるからバイトで生活している人間にとってはとても辛いんだよね。だから辛くてもバイト続けるという面がある。
— としぞう@弱小役員&はてなブロガー (@Gerge0725) 2014年5月23日
だから私もバイトを辞めるというのはとても勇気がいるもので,今の職場も嫌なことがあってもそんなに簡単に辞めるわけにはいきません。だって収入がいきなりゼロになるわけですから。(追記:本来は一定の条件をクリアした場合,雇用保険に加入しなければならないとのこと。ですのでこちらの「バイトの場合,失業手当がない」は間違いです。申し訳ありません。ただ支給まで時間がかかるのでその間は無給になるようですので,それを当てにするというのは考えないと思います)。
だからすき家の件は真偽は別として、お小遣い感覚の人ではなく、生活費を稼いでいるバイトの人はどう思うんだろうなと同じ立場の人間としては考えてしまうんだよね。
— としぞう@弱小役員&はてなブロガー (@Gerge0725) 2014年5月23日
今回の目的が結局何なのかがよく分からないんですね。労働環境の改善ていったい何をどうしたいのかと。ワンオペなくせばすき家で働くのかという疑問もあります。
生活費を稼いでいる人間にとっては慣れている職場で働いていくことが面倒ではないので,一番良いのですが,そのために何が必要かということをぜひ考えてほしいものです。以下の記事も以前書いたのご覧ください。
フリーター漂流~成功と失敗を分けるもの - いつか朝日が昇るまで
また今回のすき家の件に関して以下のような意見もありました。
有給を取りましょうという意見です。これって実際バイトの人で取ったことがある人って少ないと思うんですよね。
バイトで賞与と有給がある会社は20年近いバイト生活で、今いる会社一社しかありません。ですから給与明細に「賞与」と書いてあった時に何のことだか分かりませんでした。
— としぞう@弱小役員&はてなブロガー (@Gerge0725) 2014年5月23日
本来,上の記事にもあるように有給を取ることは他のバイトでも可能だったわけですが,明確にそれが示されていたのは今いる会社だけです。というのもほとんどのバイトはシフト制ですからそもそも入れない日にバイト入れないわけです。バイトを代わってもらうのは急病の時や急な用事ができたときだけです。だから有給を取るという発想がそもそもありません。
ですからワンオペの改善はもちろんですが,有給や賞与など待遇の改善をしてもらえるように要求していくことって大事ではないかなと思います。時給生活者にとって働いてないのにお金が貰えるって画期的なことなんです。今の会社で初めて経験して本当にそう思いました。
バイトでも生活していける社会。そんな社会になってほしいと切に願っています。